建具カタログ
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10陽光を和らげる透過率障子は光の透過率が40%から50%といわれていて、直射日光を半分くらいに軽減することになります。視覚的には日当たりの暖かい感じを残しつつ、直射日光は適度に遮ることになります。また射し込んだ光は、昼間の陽光を和らげ各方向に拡散するので、カーテンやブラインドでは得られない均一な柔らかい光が部屋全体にまわります。人にやさしい断熱効果壁面や床面等との面積率にもよりますが、断熱性の良い住宅で一重硝子窓から約40%の貴重な熱が失われてしまいます。硝子窓と障子の二重建具にすることによって熱損失率は1/2に減少します。また両面紙貼障子にすることによって断熱効果は1.5倍に増えます。障子紙の透過率によって日射熱を1/2に減少させ、夏季の冷房効果を高める利点もあります。光の反射による照明効果障子紙の反射率は35%から40%です。透明硝子の10%と比較してもかなり光を反射する素材といえます。白い壁と共に障子を採用することにより、照明光を反射しあって、照明効果を一層高める効果があります。自然換気と吸湿作用熱損失を防ぐため気密性も必要ですが、空気の換気も大切なことです。大きな換気は窓等の開放でできますが、障子紙の多孔性という特質によって、自然な形での換気と清浄化を行っています。さらに吸湿性もあるため室内に湿気がこもるのを防ぎ、湿度変化を抑えています。湿度の高い日本の住宅に適した建具といえます。■ 健康と環境に配慮された障子の性能障子について

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