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  • 2019/12/27

    日本家屋の顔・格子門戸

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    家の門は、多くの人の目に触れる建具です。日本では、古くから家屋の顔として格子状の門戸が用いられてきました。格子門戸は、伝統的なスタイルのひとつに挙げられます。今回は、多様な格子模様で彩られる格子門戸の特徴や魅力をお伝えします。

    格子門戸とは
    門戸は敷地の内と外を区切る建具であり、日本家屋の顔にふさわしいデザインが数多く生み出されてきました。

    通気性に優れる格子門戸
    日本の風土の特徴のひとつは夏季の高温多湿です。とくに湿気で悩まされる梅雨から夏にかけての季節には、換気が欠かせません。そんな土地柄で家屋の通気性をよくしてくれるのが、格子門戸です。
    木材が格子に組まれた門戸は、完全に閉ざされた玄関と異なり空気の流れを妨げません。格子のすき間から風を通し、湿気を抑えます。壁に囲まれた敷地内でも涼しい風を感じられるでしょう。

    採光や視線カットにも効果あり
    門戸が格子になっていると、風だけでなく太陽の光も抜けていきます。晴れた日には多くの陽ざしが射し込み、明るい印象を確保。門戸の格子により光と影のコントラストが生まれ、情緒ある空間を演出します。
    格子門戸は、外からの視線もほどよくカットしてくれます。扉を開けるのと違い、敷地が丸見えになる心配はありません。屋内からは外の様子をうかがえるので、何かあればすぐ気づける利点もあります。

    格子門戸の種類
    家の建具に用いられる格子の種類はひとつでなく、格子門戸にもさまざまなタイプがあります。

    建具に見られる格子
    建具に見られる格子の基本は、縦方向の竪子(たてこ)と横方向の貫(ぬき)を組み合わせた形です。竪子と貫が等間隔に組まれるとマス格子、竪子に太い格子(親)と細い格子(子)が用いられたものは、親子格子と呼ばれます。
    竪子のみで構成されたスタイルは竪格子と呼ばれ、足をかけられない防犯性の高さが特徴です。敷地を囲む柵によく使われます。
    横格子は、貫でつくられる格子戸です。木材が水平方向に長く伸びることで、居住空間を広く見せる効果があります。

    さまざまな格子門戸
    格子門戸の場合、千本格子門戸や連子窓付門戸が見られます。千本格子は竪子が密に組まれるタイプであり、竪繁格子の呼び名もあります。竪子の間隔が狭いため外からは見えにくく、プライバシーの確保に適しています。
    連子窓付門戸は、その名の通り連子窓(れんじまど)のついた門戸です。連子は、木材を縦もしくは横にはめた格子を指します。ABE KOGYOがデザインする門戸は丸柱から連子窓が扇状に広がっており、壮観な雰囲気に仕上がります。

    まとめ
    古来、日本家屋の顔として愛されてきた格子門戸。重厚感にあふれ、凛とした印象も与えてくれます。通気性や採光性に優れ、格子でさり気なく人目を遮るところも魅力です。自宅の表玄関に伝統の技を取り入れるなら、格子門戸がおすすめです。

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