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  • 2020/11/06

    組子は「地域おこし」の役割も担う

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    日本には、独自の産業や歴史、文化を持つ地方の町がたくさんあります。そのような地元の資産は、経済の活性化や若者定住の政策で大きな武器となります。古くから木工芸が盛んだった地域では、組子細工を地域おこしのメニューとして使っているところも少なくありません。
    家具の生産や木工技術が栄えた地域には、長い歴史が育んできた組子技術が息づいています。今回は、地域おこしにおける組子の役割について考えてみます。

    「作る」「知る」組子を生かした地域おこし
    岩手県陸前高田市、長野県南木曽町、福岡県大川市など、木工技術が根付いている地域では組子を生かした地域おこし事業が行われています。これらの事例からわかることは、組子には地域の歴史が育んできたブランド力があるということです。

    ・陸前高田市
    同市は『地域おこし協力隊』制度を活用し、漁業や林業に興味を持つ若者の定住・移住を支援しています。同市の呼びかけに応じて集まった若者は、市内の組子細工を製作する木工所に勤務するなど、伝統工芸を学ぶ貴重な機会を得ながら生活しています。

    ・南木曽町
    南木曽町といえば、江戸時代より伝わる伝統工芸「ろくろ細工」が有名です。同町も『地域おこし協力隊』の活動を数年前からスタートさせ、ものづくり体験教室や伝統工芸に触れるワークショップなどを開催。過去には、組子細工はじめさまざまな伝統木工品を展示する催し物なども開催しています。

    ・大川市
    かつては家具生産日本一を誇った木工のまち。「大川組子」は大川が誇る地域ブランドとして、全国の家具ファンに親しまれています。組子と縁の深い地域だけに、組子製作体験のワークショップやPRイベントなどが盛ん。地域おこし協力隊の活動を通して大川組子の魅力に触れる若者も多く、伝統工芸の継承に期待がかかります。

    次世代継承にもプラス
    地域で行われる組子製作の体験教室は、子どもたちにものづくりの機会を与える貴重な場です。組子の歴史や、木工建築に与えた影響、技術継承の大切さなど、組子という伝統工芸が発展した背景に触れることで、より深い魅力を知る機会にもなります。
    組子細工を直に製作する体験を通して、ものづくりに興味を持つ子どもたちの増加に期待がかかります。技術の継承の面でも大きなプラスです。

    まとめ
    今回は、地域おこしの観点から組子の価値について探ってみました。組子細工の体験教室は子どもたちにも人気で、伝統工芸やものづくりの楽しさに触れるよい機会となります。ここから将来の職人が生まれることを期待したいところです。

    【組子特設サイト】
    https://www.abekogyo.co.jp/kumiko/

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