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  • 2020/06/02

    組子デザイン|組子紋様は江戸時代に開花した

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    いまや200以上もの種類を数える組子紋様には、長い歴史があります。飛鳥時代に誕生した技術は、平安時代から室町時代にかけて大きく発展しました。江戸時代にはデザイン面でも花開き、さまざまな紋様パターンが考案されます。今回は、時代とともに進歩してきた組子紋様の歴史をご紹介します。

    建具装飾の文化は組子によって大きく発展
    建具装飾に使われる組子細工の歴史は長く、いまから1400年ほど前の飛鳥時代には姿を現しています。

    法隆寺に残る組子細工
    飛鳥時代の組子細工が見られる建築物は、現存する世界最古の木造建築と称される法隆寺です。組子は、金堂や五重塔に安全性と装飾的な意味を兼ねて配された手すりに残されています。
    手すりに施されたデザインは、卍崩し組子と呼ばれる種類です。その名の通り、卍を崩した形の紋様が交互に組まれています。

    平安時代から室町時代にかけて発展
    組子による建具装飾の需要は、平安時代以降に広がります。平安時代末期には、当時の貴族の住まいであった寝殿造りの屋敷に取り入れられました。この頃には建具が使われ始めており、そこに組子装飾が施されます。
    室町時代に入ると、茶道や華道の広まりとともに書院造の住まいが生まれました。建具装飾が発展するなか、組子技術も障子の桟や欄間を装飾する細工として進歩を遂げていきます。

    江戸時代すでに200通りの意匠が誕生
    現在まで伝わる紋様の種類は、200通りにおよびます。そのほとんどは、江戸時代に誕生しました。

    職人が腕を競った江戸時代
    江戸時代に組子紋様の組み合わせが大幅に増えた背景には、木造建築の需要の高まりがあります。
    そんな状況は、多くの職人にとって自分の腕前を披露する場になりました。職人たちはお互い腕を競いながら多彩な組子紋様を生み出し、200以上の種類がいまに伝えられています。

    基本の組み方がもっとも難しい
    組子細工は、0.1mmのずれも許されません。きれいな紋様に仕上げるには、木のクセを理解したうえで良質な素材を見分ける目と、精密に加工できる技術が不可欠です。
    なかでも基本の組み方が、もっとも難しいといわれます。「一重菱」と呼ばれ、4本の細木を菱形に組む意匠です。慣れないと素材がうねるので、技術を習得するまでには長い時間がかかります。

    まとめ
    組子は技術と文化、ものづくり精神との結晶です。さまざまな日本文化のなかで育まれ長い時間をかけて受け継がれた伝統ある組子紋様は、ものづくりに励む職人の手により見事に表現されます。自宅に建具を設置する際には、美しい組子デザインにも目を向けてみてください。

    【組子特設サイト】
    https://www.abekogyo.co.jp/kumiko/

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