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  • 2019/08/02

    組子欄間の魅力

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    古来日本の住宅で見られる欄間。和室から隣の和室へ抜けると、頭越しに美しい菱形模様の装飾板が目に留まる。そんな空間がある住まいで育ったという方も多いのではないでしょうか。今回は、古くから日本人の間で愛されてきた組子欄間について、その特徴と技術についてご説明します。

    欄間とは?
    和室と和室を結ぶ仕切り材として、鴨居上部に取り付けられる飾り板を欄間といいます。格調高い和の雰囲気を引き立てる装飾具として機能します。同時に通気性や採光性を確保する機能も兼備。古くは江戸時代の武家や豪商の住宅に用いられ、現代でも和風住宅を好む人々の間で人気の建具です。
    欄間には彫刻欄間、透彫り(すかしぼり)欄間、筬(おさ)欄間、間越し欄間などさまざまなタイプがあります。その中でも、細い木材を複雑に組み込んだ欄間が、組子欄間です。高度な組子技術を用いて造られた欄間は、菱や桜の姿を表して和室の趣を高めます。
    組子欄間以外には、次のような欄間があります。
    ・彫刻欄間:山や花、動物を立体的に彫り込んで装飾化した欄間
    ・透彫り欄間:厚さ1.2㎝程度の板に透かしが入るように切り抜いた欄間
    ・筬欄間:細い桟を縦状に組み込んだ欄間。

    組子欄間の技術とデザイン
    工程0.1㎜の世界で複雑な模様を描出する組子技術。その美しさと上品さが好まれ、和風住宅のほか高級ホテルのパーテーションなどにも採用されています。
    菱形、桜、麻の葉、桐の葉、胡麻など、日本の風土が生んだ植物や美しい自然をモチーフにした造形が多く見られます。微細な制作環境という厳しい制約があるにもかかわらず、さまざまな事物を自由度高く、見事なまでに個性豊かな装飾具として描き出せるのは、職人たちの技術がいかに高度で、高次元に洗練されたものかを物語っています。
    素材にはヒノキや杉といった高級の天然木が使われるのが一般的で、ほのかな木の香りがリラクゼーション効果を高めます。古来日本の住宅では木材が使用されてきました。天然木がもたらすやすらぎと、職人技が生み出す絢爛たる美の世界。組子欄間のある和室は、戸建て住宅でも高級ホテルでも例外なく、独特の魅力で多くの人を癒してくれます。

    まとめ
    日本の木工技術の結晶ともいえる組子欄間。和のテイストを重視する住まいにおいて、欠かせない建具です。高い装飾性だけでなく、新鮮な空気と光の入口にもなる多機能性。和風住宅や国内外の高級ホテルで好んで用いられています。

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