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  • 2020/09/10

    組子Q&A

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    日本の代表的な木工技術である組子。独特な装飾家具として海外からも高く評価される一方で、よくわからなくて疑問点も多いといった声も聞きます。そこで今回は、組子にまつわる疑問をQ&A方式で解消していきましょう。組子の魅力は、長い歴史や豊富なデザインの種類、無垢材ならではの美しさや質感など、多様な視点から語ることができます。

    Q.組子の歴史はいつから?
    A.古くは飛鳥時代の寺院に組子細工が用いられた記録があります。

    組子が使用された建築物のなかで、現存するもっとも古いものは飛鳥時代の法隆寺や五重塔といわれます。飛鳥時代は紀元6世紀ころの聖徳太子らが活躍した時代で、今から1,500年ほどさかのぼります。当時、仏教の経典とともに寺院建築の技術なども中国大陸からもたらされました。その後、組子の用途は貴族階級の寝殿や武家の書院まで広がり、凝った意匠がもてはやされるにしたがい技術も高度化していきました。

    Q.組子のデザインは何種類?
    A.基本の組み合わせで200種類以上のデザインが可能となります。

    組子紋様の基本形は数えるくらいしかありません。代表的なものが「麻の葉」「菱」「亀甲」です。しかし、いろいろな組子建具を見てみると、かなり凝ったデザインも存在し、レパートリーも豊富であることがわかります。このように多くのデザインが誕生したのは、江戸時代に全国各地の組子職人たちが腕を競い合って技術を高めた結果ともいわれます。

    Q.組子はどんな木材で作られる?
    A.杉やヒノキ、ヒバなどの高級木材が使用されます。

    杉は木目の美しさが特徴。ヒノキは美しい木肌と耐久性の高さが長所の無垢材です。組子の素材としてもっとも使われるのはこの2種類といってよいでしょう。
    木材は気候風土の影響を受けるため、産地によって特色が分かれます。杉のなかでも超高級建具材に指定される秋田杉は、木目が細かくまっすぐしているのが特徴で、光沢があり細工物に向いた素材と評価されます。

    Q.組子の注文方法は?
    A.オーダーメイドが主流です。

    ドアや障子、欄間などに施される組子は、多くがオーダーメイドの完全受注品として製作されます。麻の葉や七宝など、数ある組子紋様の組み合わせにより、個性的なデザインに仕上げることが可能です。デザイン自由度が高くバリエーション豊富なことから、組子細工の注文はオーダーメイドが最適といえます。

    まとめ
    200種類以上にも及ぶ組子紋様は、1,500年以上の歴史のなかで育まれてきた技術の結晶です。世界にひとつだけのオーダーメイド建具が世界中に存在します。機会がありましたら、日本生まれのグローバルな伝統技術を住まいのなかに取り入れてみてください。

    【組子特設サイト】
    https://www.abekogyo.co.jp/kumiko/

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