文化と共にある「ドア」を 創り続けるために
季節によって温度変化を繰り返し、湿気も多い日本は、欧米と 比較して条件がよいとはいえません。そんな環境下でも、十分 な耐久性をもった製品を開発するために、温度湿度を調整し て、まがり、ねじれ、はらみなどがどのように起こるか細かに検 証する「環境試験」は、すべての製品で実施する大切な試験の 一つです。 阿部興業が、海外進出の第一歩に選んだ東南アジアも同様に 湿気が多く、環境に適応した製品が求められますが、外国の 場合は念頭に置いておかなければいけないのは、なんといっても 「文化の違い」です。例えば、家の中で靴を脱ぐ文化のない国に、日本で使用してい る屋内用の製品をそのまま持ち込んだらすぐ壊れます。靴を履 く場所で使用することを想定していない製品は、靴で少し蹴れ ば破損してしまうし、小石が挟まるだけでみるみる痛むことで しょう。 今後、阿部興業が、Made in Japanのクオリティを携えて世 界に挑戦するためには、ただ優れた製品を生み出すだけに限ら ず、世界各国の人々の生活や価値観、そこに流れる文化そのも のを研究していくことが不可欠であると考えています。
ドアのエキスパートとして、自社の環境試験設備で確かな品質と安全を
ドアのエキスパートとして、自社の環境試験
設備で確かな品質と安全を。
設備で確かな品質と安全を。
自然の恵みである「木」は、温度や湿度といった外的要素の影響を多大に受ける素材で す。そこで ABE KOGYOでは、2005年から自社で環境試験設備を設け、木製建具の検 証を行っています。人工的につくりだしたあらゆる条件の環境において製品がどのように 変化していくのかを徹底的に検証。わずかな変化をとらえ事前に検証することで、設置・ 使用の際の問題を低減しています。しっかりとしたエンジニアリングの裏付けをもって生み 出されるものこそ、信頼ある製品であると考えています。
音響透過損失計測試験
JIS A 4702 / JIS A 1416(準拠)
枠付き扉や壁などの遮音性能を計測する試験。最大95dBまで出力可能な音響設備を備えた2室結合型残響室で、2室の界壁に試験体を設置して、2室各々音圧を計測し、その差をもって音響透過損失の数値を導き出します。
通気量計測試験
JIS A 2201(準拠)
戸と枠や床の隙間、ガラリ・ルーバーなどの通風孔からどの程度空気が流れているかを計測する試験。気密性の高い室の一面に試験体を設置し、室内から室外に空気を排出した際に、試験体を通してどの程度空気が流入しているか計測します。
断熱性試験
JIS A 4702 / JIS A 4710
枠付き扉などの断熱性能を計測する試験。環境試験室の片方を0°C、他方を20°Cで設定し運転。そのままでは界壁に設置した試験体を通して20°C側の室内温度が低下しますが、これを20°Cに保つ為にどれだけ電力を消費するかを計測します。
耐衝撃性試験
扉表面に15kgの砂袋で振子式に衝撃を加え、扉表面に貫通又は接着層の剥離がないことを確認する試験。
開閉繰返し試験
1分間あたり7〜10回の速度で扉を開閉させ、扉の開閉機能を確認する試験。(引戸・開戸両方試験可能)
モックアップ施工試験棟
試作品、非公開品の設置が可能。木軸工法への施工や大型製品の設置もできます。お客様に実際に最終のご確認をしていただき、正式なご発注をいただきます。
お客様の声を取り入れた製品づくりと確かな性能・品質をお届け
お客様の欲しいものをお伺いして、そのイメージにどれだけ製品を近づけられるか。 ABE KOGYOでは全社員が社内のネットワークを活用していつでも、お客様の声に対応できる体制を整えております。既存の設計や部品・機能の組み合わせでは実現できない製品の要望をお伺いする場合もありますが、お客様のニーズとして蓄積することで、これを取り入れた新しい製品の設計・研究・検証を行い、必要であれば製品の認定・認証を取得した上で新商品としてお届けできるよう努力しております。この展示場の素材は、シート・化粧板・レバーハンドル・錠前・丁番等すべてメーカーの実名を公表して展示します。オーダー品が大半を占める当社ならではの展示方法です。各専門メーカーの製品は、最新の情報を展示するよう努力してまいります。