品質保証の推進

環境試験による高品質の維持
木は「呼吸する素材」です。呼吸するということは生きている、つまり動くということなのです。これこそが最大の木の特性で、環境や状況に応じて収縮する素材ということをご承知ください。通気をよくして、適度に乾燥させると「反り」や「ねじれ」は直ることが多々あります。ABE KOGYO商品ではなるべく製品が画一した状態でいられる様に環境試験室を導入し、あらゆる環境上で製品の不具合などを検証・改良しております。生き物である「木」という素材を有効的に、そして安心してご使用いただけますよう、ABE KOGYOはこれからも製品管理に努め品質の向上を目指していきます。
ABE KOGYOの製品の種類
ABE KOGYOで取り扱っている木製建具は大まかに以下の3種類に分類できます。各々の特性があり、また弱点もございます。職人はもちろん社員一人一人が木の特徴を熟知しお客様に合ったプランを提案させていただきます。
洋室向け:シート素材(印刷)
洋室向け:シート素材の特徴
  • シート系の利点はデザイン性とコストパフォーマンスです。印刷されたシートは数え切れないくらいのカラーバリエーションと木目があり常に均一したデザインを求めることができます。また、芯材の応用・加工技術により製品の重量を減らすこともできるので、丁番や吊金物の対応数が増え機能的な商品を組み立てることも可能です。
    構造により違いはありますが、無垢素材よりもお安く、お手軽にお使いいただけるのがシート系です。

    そんなシート系の弱点は「造り込めない」「軽量ゆえの脆さ」です。無垢素材と違い彫刻を施すことができないために重厚感や風格をお求めの際はお勧めいたしません。

    脆さと言っても簡単に壊れるわけではありませんが、やはり無垢素材に比べると弱く、表面を傷つけることでシートがはがれたりすることもあります。

    洋室向け:天然木素材(無垢・突板)
    ※突板とは…木材を0.2~0.6mmに薄くスライスした板材
    洋室向け:天然木素材の特徴
  • シート系に対して天然木系の弱点でもあり、良さでもあるのが一つとして同じ木目のものはないことです。それは木の個性であり、ABE KOGYOではその個性を生かした仕上げをしております。

    そのため、木目の違いや材料の違いにより塗装色のバラつきが発生する場合もあります。

    また、四季の湿度変化や冷暖房による寒暖差により多少の収縮が発生する場合もあります。

    木はどれだけ小さな材料になっても呼吸し動くため起こる現象です。

    程度の違いはあれど、森の木と同じように板になった木材も呼吸しているといってもよいかもしれません。

    天然木はその質感、重厚感が最大の魅力です。彫刻加工や柔らかな曲線などは天然木だからこそ出せる味わいであり、根強い人気の秘訣ではないでしょうか。
    和室向け:天然木素材(無垢・集成)

    ※集成(材)とは…ひき板や小角材の繊維方向を平行もしくは直行にし、接着剤で貼り合わせた材の総称。

    狂い、反り、割れなどが起こりにくく強度に安定性がある。

    和室向け:天然木素材の特徴
  • 日本の風土に培われた伝統の技。

    日本人としての心が求める木の文化の美質は、飾らぬ美しさを常に維持し続けています。

    先人から受け継がれてきた匠の秘術をより高度に磨き続け追求しているからこそ、

    常に変革を伴う伝統は、技の進化によって現代の建具文化へと継承されていくのです。

    建具はインテリアを構成する大切な要素であると同時に、動く間仕切りとしての

    極めて機能的な役割も果たしています。

    木と紙というナチュラルな素材がもつ優しさや親しみ。

    光を招き入れつつ、内と外をやわらかに隔てる柔軟な発想。

    日本の風土に選ばれつづけた機能美は、現代の住まいに明るく快適なやすらぎの空間を創ります。