「お家の玄関、どんなタイプのものがいいかな」
玄関ドアを選ぶ際、形状やデザイン、素材などみるべきポイントがいくつかあります。用途やニーズ、住まい設計に合う最適のドアとは? 今回は、玄関ドアの種類と選び方をご紹介します。
玄関ドアの種類
住人、あるいはお客様を出迎えてくれる玄関ドア。住居の「顔」とも呼べる扉の種類には、「開戸」と「引戸」のふたつのタイプがあります。
<開戸>
開戸は大きく「片開戸」と「両開戸」に分かれます。一般的には、扉一枚仕様の片開式になじみがあるかもしれません。
両開戸は、2枚式の扉で、玄関間口を広く取った家に活用されます。2枚の扉を門のように同時開閉できるタイプで、開放感ある空間を演出できる点がメリット。開口部を大きく開けるため、バリアフリー住宅にニーズのある玄関扉です。
<引戸>
和風住宅の定番建具ともいえる引戸。構造的には、両開戸と同じく大きな開口部を必要とします。開戸と異なる点は、前後にスペースを取られないところ。大きな荷物の出し入れに便利です。
反対に開戸より劣る点は、気密性です。通常、暖かい風は上昇するため1階部分は冷えやすく、防寒に弱いかもしれません。そんなデメリットを克服するには、格子戸と土間を組み合わせた重層エントランスがおすすめです。
色と素材のほか、防犯性能や耐火性もポイント
玄関扉選びでは、以下の点を重視してください。
<色と素材>
目立ち過ぎず地味過ぎず、適度に住居の個性を引き出すには、外壁カラーと類似する色をチョイスしましょう。バランスのよい補色カラーの導入もよいのですが、あまり強い色を選ぶと人目に付くため、防犯上よろしくありません。色の微調整に迷ったら、プロの建築家やデザイナーに相談しましょう。
<防犯性能>
防犯効果の高いドア選びも、大切な視点です。開閉部の防犯が甘いと簡単に侵入を許してしまうでしょう。キー構造の複雑な鍵穴やスマートコントロールキー、二重ロック機能搭載タイプの鍵を選ぶと、侵入をシャットアウトできます。
<耐火性>
燃えにくい材質として定評のある木材。耐火性能を重視する住まいほど、玄関ドアの素材に木が選ばれます。鉄やアルミよりも断熱性にすぐれ、火災ダメージを最小限に抑えてくれます。加えてデザイン性も高く、玄関ドアとして最適の素材といえるでしょう。
まとめ
玄関ドアには開戸と引戸の2種類があり、メリット・デメリットを踏まえたうえで選ぶのが理想です。セキュリティや防火対策の視点も大切なポイント。木造住宅を中心に活用される木のドアは、高い耐火性能を誇ると同時にデザイン性にもすぐれ、外観の個性を引き立たせてくれます。
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