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  • 2019/06/11

    防音引戸と防音開き戸の違い

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    防音ドアにも引戸タイプと開き戸タイプがあります。どれがよいか選択に迷うことはあっても、各々の特徴を理解しておけば商品選びに役立つでしょう。そこで今回は、引戸防音ドアと開き戸防音ドアの違いについてご説明します。

    より防音効果があるのは開き戸タイプ
    同じ防音ドアであれば、基本的に引戸タイプより開き戸タイプのほうが高い防音効果を見込めます。

    <防音効果を高める開き戸の構造>
    防音のためには、空気の振動を遮断しなければいけません。通常のドアはドア枠や床と完全には密着していないので、すき間から音の振動が通り抜けます。防音ドアはゴムパッキンを使って周囲とのすき間をできるだけ減らし、音がもれるのを防いでいるわけです。
    開き戸タイプは、一般的にドア枠のパッキンをつぶすことで遮音性能を高める構造です。引戸タイプの場合、ドア本体とドア枠によってパッキンをつぶすのは開き戸タイプほど簡単ではありません。この点で開き戸タイプは引戸タイプに比べてすぐれており、防音ドアの基本スタイルとしてふさわしいのです。
    開き戸タイプでも、ドアが薄くて軽いと振動して音を伝えてしまいます。ドアの素材は、なるべく重くて厚いものを選ぶのがおすすめです。

    生活音対策なら引戸でも有効
    防音対策もいくつかレベルがあり、音楽室やカラオケボックスだけが防音ドアの用途ではありません。生活音対策が目的であれば、引戸タイプでも十分に有効です。

    <引戸タイプに期待できる効果>
    引戸タイプの防音ドアは、少なくとも30dBくらいの遮音性能が期待できます。普通の会話は約50~60dBといわれ、30dB減衰すれば20~30dBです。この数値はささやき声や木の葉のふれあう音に相当し、とても静かに聞こえます。あまり遮音性能の高くない防音引戸でも、日常会話レベルの対策にはかなり効果的といえるのです。

    <高性能のスライドドア>
    これまで防音引戸は、音楽室やスタジオでの使用には適さないと指摘する声が少なくありませんでした。しかし最近は、すぐれた技術と良質な素材をもとに高遮音のスライドドアも登場しています。ドア本体に特殊なパッキンを装着し、ドアが閉まると独特の仕組みにより高い気密性を確保します。
    いずれにしても、引戸は開き戸と違った使いやすさがあります。バリアフリーなどを考慮するなら、一般的な防音引戸でも設置する価値は十分にあるといえるでしょう。

    まとめ
    音楽教室や楽器演奏をする部屋の防音には、開き戸タイプが効果的です。とはいえ引戸タイプもある程度の遮音性能を期待できるうえ、このタイプならではの利点をもっています。防音ドアを設置する際は、それぞれの特徴をふまえて選択してください。

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