menu open
  • 2019/11/18

    組子建具の種類

    3

    組子模様を映し出す和建具のデザインは、どれも個性的で彩り豊かです。何でもないひとつの建具が、組子という伝統技術によって見事に化粧される様は、まさに芸術の域。今回は、組子技術を使った和建具の種類についてご説明します。

    欄間、戸襖、書院障子、引戸など
    組子細工によって装飾された和建具は、和室独特の趣を高めます。

    <組子欄間>
    両和室の仕切り材として設けられる欄間。風通しをよくする機能性に加え、格調高いデザイン性も大きな特徴のひとつです。美しい幾何学模様は、一本一本の細い木を組み付ける組子技術によって生み出されます。華やかで荘重な雰囲気をもたす高級建具です。

    <組子戸襖>
    和室と洋室を違和感なく仕切る戸襖。組子で華麗に仕上げたタイプもあります。美しい花柄デザインもあれば、上品な菱形模様もあるなど、多彩な表情をみせてくれます。襖や間仕切りなど、和室同士を結ぶ建具にも古くから組子技術が用いられてきました。

    <書院障子>
    組子ならではの繊細な技術をもっとも優雅に、もっとも大胆に生かせる建具が、書院障子ではないでしょうか。そこに描かれるのは素朴な生活風景だったり、軽やかに翼を広げる鳥だったり、山林で静かに呼吸する竹木だったり。そこからは職人たちの卓越した技術と豊かな想像力も垣間見えます。

    <組子引戸>
    引戸もまた代表的な和建具のひとつです。組子技術によって、繊細な造りの構造をもたらすとともに、機能性や意匠性をも高めます。茶室や本座敷、次の間、仏壇の間など、静謐な雰囲気のなかで味わう美しい模様は格別です。

    匠の技が建具に命を吹き込む
    木材と和紙だけの何でもない建具でも、磨き抜かれた職人たちの技でひとつの芸術作品として生まれ変わります。この伝統技術は長い鍛錬を乗り越えた職人のみが扱える技術であり、一朝一夕にして身につくものではありません。華やかなデザインは、一千年以上の長きにわたって受け継がれてきた匠の技で支えられています。
    釘を一本も使用せずに頑丈な構造を有する建具は、日本以外の国ではなかなか見られません。そんな日本発の組子建具は、今や世界中の住居や公共建築物に独特の気品と彩りを与えてくる製品として愛され続けています。
    ABE KOGYOでは、名匠建具、書院障子、組子欄間、組子戸襖、組子間仕切りなどの建具を製造し、一千年以上受け継がれてきた技術を後世に伝えていきます。

    まとめ
    深淵な美を追求する職人魂が、組子細工を生み、装飾美にすぐれた和建具をこの世にたくさん送り出してきました。組子模様に囲まれた和室では、落ち着いた雰囲気を味わえるとともに、伝統の技が感じられる奥ゆかしい意匠もお楽しみいただけます。

    【関連製品】
    和建具
    https://www.abekogyo.co.jp/products/japanese/

    ※掲載内容は予告なく変更される場合がございます。予めご了承願います。

    / EN
    close
    / EN
    close