防火ドアは大きく開き戸タイプと引戸タイプに分かれます。引戸は開き戸と比べ、手軽で場所をとらない特徴があり、それがそのまま防火ドアとしてのメリットといえるでしょう。今回は、引戸ならではの防火ドアのメリットをご紹介します。
防火引戸のメリット
防火引戸にはその構造を利用したさまざまなメリットがあります。防火引戸の3つのメリットは以下のとおりです。
<閉鎖障害リスクが低い>
水平に開け閉めできる引戸は、開き戸より大幅に作動範囲を確保できるメリットがあります。この違いは大きく、たとえば防火ドアの近くに置きものがあった場合、開き戸だと簡単に閉鎖障害を招くでしょう。引戸にはこのようなリスクがありません。スムーズな開閉で移動を容易にしてくれます。
<軽い操作性で女性や子どもでも開閉が楽>
重い鉄扉だとどうしても重量があって開閉に苦労します。力の弱い子ども・女性・お年寄りであればなおさらです。仮に煙を吸って体力を奪われた状態であれば、さらに扉の性質が開け閉めのうえで影響してくるでしょう。スライド式の引戸は開き戸ほど力を使わずとも開け閉めできるため、脱出のときの助けになります。
<風圧や空調の影響を受けにくい>
火災が起こると強制排煙の関係で強い風が発生し、扉が突然開いたりします。このような現象は空調の風でも起こるケースがあり、煙や火の手を呼び込むリスクを高めてしまうことも。引戸であれば強い風が吹いたとしても突然開くことはなく、安全なかたちで作動閉鎖できます。
ホテルなどに使用される木製防火引戸
阿部興業では、ホテル・集合住宅用として木製防火引戸を製作しています。防火設備タイプのドアで遮炎性能は20分。さらにT-1レベルの防音性能も有します。
材質は、ベイマツ、ナラ、ナトー、タモ、ヒノキ、杉などで、いずれも天然木材です。木材は鉄・アルミより耐火性能が高く、燃えにくい性質を持つため防火ドアの素材として適しています。
まとめ
以下、木製防火引戸のメリットをまとめます。
・作動範囲を確保でき、かつ閉鎖障害リスクが低い
・軽い操作性の実現
・風の影響で開閉することなく、安全に手動開閉できる。
防火ドア製作に力を入れてきた阿部興業でも、ホテル・集合住宅向けに木製防火引戸を取り扱っています。遮炎性能に加え、防音性能も持つ防火設備タイプの防火引戸です。防火対策の強化をお考えの際は弊社までご相談ください。
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