普段の生活で気になる、部屋からの音漏れ。テレビや音楽は、できれば周りを気にせず楽しみたいところです。T-4レベルの防音ドアを設置すると、そんな期待に応えてくれます。今回は、防音ドアの能力を示す遮音等級について解説するとともに、T-4レベルの防音ドアがもたらす効果や具体的な用途をご紹介します。
地下鉄レベルの音も生活音レベルにまで遮音
遮音性能には、4段階の等級があります。もっとも性能が高いT-4レベルの防音ドアは。80dBの騒音を40dBまで低減できます。
防音ドアのレベルを示す遮音等級
遮音性能は、ドアやサッシがどれくらい音の流れを遮断できるか表した数値です。さまざまな周波数ごとに音の漏れ具合が計算され、音響透過損失の測定結果にもとづきT-1からT-4まで等級が分けられます。
T-1のレベルがもっとも低く、最高クラスに位置づけられるのがT-4レベルです。T-4の遮音性能は、40dBと表記されます。部屋で70dBの音が生じた場合、そのうち40dBは遮られ室外には残りの30dBしか漏れていきません。
T-4レベルの防音ドアが発揮する効果
遮音等級がT-4と評価された防音ドアは、高い遮音性能を誇ります。車内で会話するのが難しくなる地下鉄の走行音(80dB)が、昼間の住宅地(40dB)のレベルまで抑えられる計算です。
普通の話し声は60dBほどといわれているので、T-4レベルの防音ドアを設置すれば夜の住宅地(30dB)より静かになります。少しくらい大きな声を出しても、ほとんど音漏れする心配はありません。
T-4防音ドアの特徴
T-4防音ドアが高い遮音性能を発揮できるのは、さまざまな工夫が施されているためです。素材だけを見ても、スチールドアであれば磁石入りのゴムでドアと枠を密着させるタイプ、あるいはグラスウールや気密性の高いゴムを装着したタイプがあります。
構造面に目を向ければ、特殊な遮音制振パネルと二段気密構造を備えたものや枠全体を二重パッキンで囲んだものがあります。さらにドアノブも密閉性を高める仕組みになっており、ハイレベルな防音が実現されているのです。
T-4防音ドアの実例
実際にT-4防音ドアが用いられる主な施設は、各種のスタジオです。低音から高音まで広範囲に遮音できるため、とくにレコーディング用の録音室やラジオ放送に使われるスタジオで多く見られます。
戸建て住宅の使用例としては、シアタールーム、ピアノ室、カラオケルームが挙げられます。しっかりした防音機能があり、自宅にいながら映画鑑賞、ピアノの練習、家族や友人とのカラオケを心ゆくまで楽しめます。
まとめ
ハイグレードな遮音性は、T-4レベルの水準に達した防音ドアを設置すれば手に入れられます。住宅用の内装ドアもあるので、映画やカラオケを自室で満喫したいときにぜひ採用してみてください。
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