建具は種類も多いため、どれを選べばよいか迷うかもしれません。部屋の雰囲気を大切に考えているなら、デザインも軽視できないでしょう。建具にどんな役割があり、また取り付け方によって部屋のイメージがどのように変わるか分かれば建具を選ぶとき役立つと考えられます。そこで今回は建具の基本的な用途とともに、室内の空間演出に大きな効果を見込める選び方のポイントをご紹介します。
建具の基本的な種類と用途
建具とは、家の出入口となるドアや各部屋を仕切っている扉の総称です。設置場所に応じて、「出入口建具」「窓建具」「外構建具」「内部建具」に大別されます。
<出入口建具とは>
出入口建具とは、家の玄関や勝手口に取り付けられる各種のドアです。玄関ドアは建物の出入りだけでなく家の顔となる役割も担っているので、機能面とともに外見上の色やデザインも重要と考えられています。
<窓建具とは>
窓建具とは、一般的に家の外壁に設置される窓です。窓の場合、とくに採光性と通風性、および眺望が重視されます。取り付ける際は、陽ざしや風の吹いてくる方角、さらに窓からの見晴らしも考慮されます。
<外構建具とは>
外構建具とは、建物の外にあるフェンスや門扉です。玄関ドアと同じくデザイン性は大切ですが、防犯機能も欠かせません。そのためフェンスの高さは、住人のプライバシーを守りつつ、泥棒にとって隠れにくい程度に調節されます。
<内部建具とは>
内部建具とは、障子やふすま、あるいは部屋のドアなど建物内にある各種の仕切り扉です。玄関ドアや外構建具ほど見た目は問題になりませんが、遮音性や開閉の手軽さが求められます。
建具を選ぶときのポイントとは?
建具は用途に合わせて選ぶ必要がありますが、部屋の雰囲気を左右する要素としてデザインも軽視できません。とくに意識したいポイントは、建具の「色」です。
<相性のよい色の組み合わせ>
建具は落ち着いた色調が主流であり、白系とブラウン系が多くみられます。さまざまな色の建具を揃えなくても、組み合わせ方によってバリエーションの幅は広がるので室内の雰囲気をいろいろと変えられます。
天井や床が白系の場合は建具も同系の色を選ぶと全体に明るいイメージになり、同時に空間を広く見せる効果もあります。一方、ブラウン系の床に白系の建具を組み合わせるパターンでは、ブラウンの印象が強まり落ち着いた雰囲気になるでしょう。
<色に統一感を持たせる方法>
色の組み合わせとともに、重要なポイントが色味の統一感です。天井や床、あるいは壁枠との統一感を持たせると部屋の雰囲気づくりに効果を発揮します。
お気に入りの家具を主役にしたいときは、建具や床の色が統一されていると家具の色を引き立てやすくなります。建具の色をほかのものと上手に揃えれば、室内のいろいろな部分を際立たせられるわけです。
まとめ
建具は種類によって用途が異なり、購入するときは設置目的をふまえる必要があります。一方、建具を選ぶポイントは機能面だけではありません、現在は豊富なデザインが用意されているので、室内の雰囲気づくりに生かせます。色の組み合わせ方や統一感に配慮しながら、自分好みの空間演出を楽しんでください。
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