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  • 2020/03/19

    防火ドアQ&A

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    ご自宅に防火ドアを設置している方、あるいは今後設置を予定されている方、防火ドアの理解について万全でしょうか? 今回は、防火ドアのよくある疑問に答えるかたちで、同製品の特徴や性能、設置条件などを解説していきます。今後の参考にお使いください。

    Q1. 防火ドア・防火戸・防火扉の違いって?
    A.いずれも「防火設備」「特定防火設備」を意味する同義語です。

    防火ドア・防火戸・防火扉など、さまざまな表記があり、同じ意味の言葉なのかそれとも違いがあるのか混乱される方もいるでしょう。防火設備について規定する建築基準法では、「防火戸」と表記されています。防火ドアならびに防火扉は、防火戸と同じ意味で使われる同義語と思って差し支えありません。ちなみに、シャッタータイプの防火シャッター、防火性能を持つ防火窓も防火設備の一種です。
    防火戸には、「防火設備」と「特定防火設備」の2種類があります。前者は通常火災における火炎を20分間持ちこたえる遮炎性能、後者は1時間以上持ちこたえる遮炎性能の基準をクリアしたもの、と定義されます。

    Q2. 防火ドアは普段閉めっぱなしでも大丈夫?
    A.問題ありません。常に閉鎖された防火ドアは「常時閉鎖型防火戸」といいます。

    「常時閉鎖型防火戸」は、人力操作でのみ開放されそれ以外は常閉されている状態です。そのため、万が一火災が起きて避難する場合、人力で押し開ける必要があります。それが不便という理由で、ストッパーを置いて常に開放状態としておく方もいます。
    しかし、これでは常閉型の用をなさず、避難の際ストッパーが障害になるデメリットが生じます。開口部を開放状態にしておくには、煙感知器と連動して開閉する随時閉鎖型防火戸の利用が便利です。このタイプであれば日常生活で開閉の動作も必要なく、非常時のみセンサー感知で閉鎖されます。

    Q3. 防火ドアには防煙性能もあるの?
    A.防火ドアの絶対必要条件は防火性能。しかし、区画によっては防煙性能を持つ防火ドアの設置が義務付けられています。

    防火ドアは、隣接の建物からの延焼を防ぐ目的で設置されます。最低限備わるべきは防火性能であり、火災時の煙を防ぐ性能までは要求されていません。ただし、防火も防煙も必要となる区画が建築基準法で定められており、設置ドアの性能条件は法令にしたがうことになります。

    まとめ
    延焼防止を目的に開口部に設置される防火ドア。自宅や賃貸マンションに取り付けられた防火ドアが、どんなタイプでどんな性能を有するのか、あらかじめ把握しておくことが大切です。ぜひ正しい情報を知って防火ドアの安心利用につなげてください。

    【防火ドア特設サイト】
    https://www.abekogyo.co.jp/fireproof

    ※掲載内容は予告なく変更される場合がございます。予めご了承願います。

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