室内のインテリアに組子細工が加わると、和室やリビングが楽しく、華やかな空間になります。細やかな装飾模様は、匠の技によって生み出された組子ならではの美しさです。今回は実際に取り入れる際の参考として、どんな魅力ある演出効果が組子細工でもたらされるか、具体的にご紹介します。
和室の引戸や仕切り戸として
和室に使われる引戸や障子、欄間、襖が組子細工で彩られると、室内には高級感が生まれます。
緻密な文様がもたらす高級感
かつて、和室の書院では組子の入った建具がよく見られました。大きな魅力は、緻密な細工が織りなす文様の美しさです。サイズが小さくても、十分な存在感です。つくりの凝った組子細工を部屋の欄間や襖にも取り入れれば、室内には高級感がもたらされます。
風景画も楽しめる組子細工
組子細工のモチーフは、バリエーションが豊富です。組子障子には、風景を描いたものもあります。富士、鶴松、扇をはじめ、縁起物などポピュラーな題材も。珍しいところでは、網漁を表現した作品も知られています。曲線を描いたきれいな模様が特徴的です。
アンティーク組子でリビングを純和風の空間に
室内に組子細工のアンティーク家具がひとつあるだけで、部屋の雰囲気は純和風に変わります。
アンティークも選択肢のひとつ
組子細工はいずれも手作業でつくられるため、値段は高めです。予算的に余裕がなければ、アンティーク品を探す選択肢もあります。アンティーク家具は明治から昭和初期のものが多く、価格設定は控え目ですが丁寧に修繕されており組子細工の美しさは健在です。
アンティークならではの魅力
アンティーク家具を探すと、最近にはない珍しい組子模様も見つかります。組子帯の入った建具は、純和風の雰囲気を漂わせる代表的なアイテムです。組子建具がテーブルなどの家具にリメイクされているところも、アンティークならではの魅力といえるでしょう。
書斎や寝室でも生まれる高級感
部屋の間仕切りや収納棚を組子細工で仕上げれば、上質な空間も演出できます。
どこにでも使える組子細工
組子細工の建具は、とくに利用場所を選びません。設置スペースがあれば、屋内のどこにでも使えます。寝室や書斎の間仕切りとして役立つのは、組子板戸です。プライベート空間をしっかり周りから目隠しするとともに、落ち着いた和の雰囲気も生み出します。
収納棚も和風テイスト
組子細工は、収納スペースにも取り込めます。リビングや台所をシンプルにデザインすると、華やかさが足りないと感じるかもしれません。そんなときには、サイドボードやキッチンカウンターに組子細工を施せば、派手にならず上品な和風テイストを加味できます。
まとめ
和室や寝室、書斎、リビングダイニングを高級感あふれる和風空間に変えられるところが、組子細工の魅力です。模様のパターンは多彩であり、手づくりの味わい深さも楽しめます。興味があればぜひ取り入れてみてください。
【組子特設サイト】
https://www.abekogyo.co.jp/kumiko/
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