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  • 2020/03/09

    組子障子の種類

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    欄間や障子といった伝統建具の意匠にふさわしい組子細工。今回は、ABE KOGYOで取り扱う組子障子を取り上げつつ、種類の多様さや意匠の特性などについてみていきます。加えて、日本家屋の定番建具ともいえる障子の紹介をとおして、和建具の持つ可能性を探ってみます。

    個性的な種類が多数
    国内外問わず広く普及してきた感のある組子。なかでも組子障子は、和室を仕切る建具として定着しています。弊社が取り扱う障子のうち、組子細工が用いられたものとしては、シンプルな横目組子が印象的な「腰付横組障子」、曲げ組子で変化を加え個性を引き出す「変わり組子障子」、質素な霞模様が味わい深い「地窓障子」などがあります。
    組子といえば、独特の幾何学模様が有名です。そんな「組子らしさ」がもっとも引き立つ種類を挙げるとすれば、障子書院風となるのでしょうか。これは書院障子の組子構図を用いてつくられた障子です。細木を細かく密に組み上げていき、美しさにこだわったつくりとなっています。
    「書院障子」もまた、気品の高さと高度な技術を表す代表的な組子製品です。書院は室町時代から江戸時代にかけて流行した建具で、武家屋敷や高い身分の者が住む邸宅の客間などにしつらえられてきました。それだけに意匠もひときわ洗練されたものが目立ち、高級感を重視する室内装飾にふさわしいといえます。障子書院風は、そんな書院障子の構図をベースとしてつくられています。

    障子の特徴・メリット
    そもそも障子は、古くから日本家屋に欠かせない建具として用いられてきました。木の持つ癒し効果と、和紙の柔らかい感じにやすらぎを覚える方も多いでしょう。しかし障子の最大の特徴は、環境にやさしく省エネ効果も期待できる「多機能性」にあるといえます。
    和紙には高い断熱効果があり、夏には強い日差しをほどよく緩和してくれます。冬には保湿効果も発揮。温かい光を室内に取り込んでくれることから、暖房も適度に調節することが可能です。障子の持つ断熱性と保湿力はガラス戸を上回るポテンシャルで、夏も冬も快適な一日をもたらしてくれます。
    また、障子の持つ採光性の高さにも注目です。太陽光が和紙をとおって室内に行きわたり、照明に頼らずとも部屋は明るい雰囲気に。室内にいるのに、陽だまりを感じられる心地よさです。このように、障子は居住性を高めてくれる有能な建具といえます。

    まとめ
    高い断熱性と保湿性、採光性を誇る障子は、やすらぎとともに住まいの快適性を引き上げる日本の伝統建具です。そんな多機能性に組子の高度な技術が加わることで、美しい装飾具に仕上がります。ABE KOGYOでは、多様で個性的な種類を取りそろえ、ご要望に沿う組子のご提供に力を注いでいます。

    【組子特設サイト】
    https://www.abekogyo.co.jp/kumiko/

    ※掲載内容は予告なく変更される場合がございます。予めご了承願います。

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