どちらかというと火に弱いイメージのある「木材」。実は、熱伝導率が低く、防火性能の面で金属より優れる面があります。同時に高い意匠性は高級感を演出するのに効果的。ホテルや戸建て住宅の安全面とデザイン性を考えるなら、木製防火ドアが適しているでしょう。そこで今回は、木製防火ドアのさまざまな特徴をご紹介します。
熱伝導率の低い木材で建物を守る
木は金属より熱伝導率が低く、火事のとき表面温度が高くなりにくい特徴を持っています。
木の熱伝導率
熱伝導率とは、厚さ1mの材料を片側から1℃熱くした状況下において、温度変化がどれくらいの速さで内側まで伝わるかを示した数値です。低い数値ほど熱の移動速度が遅いことを意味し、熱伝導率は低いと判断されます。
建築材料の熱伝導率は、木材のうちヒノキやスギなら0.12、サクラやブナでも0.19です。アルミ合金は200、鋼材は53、ステンレス鋼でも15くらいであり、木材のほうが熱は伝わらないと分かります。
木製防火ドアのメリット
金属より熱を通さない木製の防火ドアを設置すれば、火事に見舞われてもドアの温度はすぐに上昇しません。延焼防止や迅速な避難を可能にする防災設備といえます。
ドアの表面があまり熱くならなければ開けやすくなるので、逃げ遅れた人を救助できる可能性も高まります。
温もりと癒し、やすらぎを感じさせるデザイン
木製の防火ドアは、木のよさを生かせるところも魅力的です。温もりを感じられるうえ、優れたデザイン性により癒しとやすらぎのある空間も演出できます。
木ならではの魅力
木は、見ているだけでも温もりを感じられる素材です。手に触れれば、木の柔らかい質感も肌に伝わってきます。木に触れることでリラックスできた経験を持つ方もいるかもしれません
木目は、木に独特の風合いを生み出します。不規則な楕円や曲線が描く模様はひとつとして同じものがないといわれ、いつまでも眺めていたい気持ちになる。それほどまでにリラックス効果を感じる方もいます。
優れたデザイン性
内室ドアは部屋の雰囲気を左右するため、意匠性が欠かせません。大切なお客様が滞在するホテルや、かけがえのない家族と暮らす戸建住宅は、防火性能だけでなく、デザインも大切にしたいところです。
木は金属より装飾しやすく、防火ドアでも優れた意匠を施せます。さまざまな木の魅力に癒しとやすらぎの感じられるデザインも加われば、ホテルや自宅は居心地のよい空間になるでしょう。
まとめ
木製防火ドアだからこそ、高い防火性能と意匠性を実現できるといえます。熱伝導率の低さは建物や利用者・住人を守るのに適しており、意匠性の高さは木の魅力を伝えます。いずれのニーズも応えられる建具として、木製防火ドアはおすすめです。
【防火ドア特設サイト】
https://www.abekogyo.co.jp/fireproof
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